2009年10月
2009年10月31日
最近、落語を聴くだけでなく知識も深めようと、落語がらみの本を読み漁っています。もちろん入手先はお得意の市立図書館なんですけど
たくさんの、いわゆる「落語に一家言ある人たち」の本を読んでいて気付いたのですが、誰もが皆、古今亭志ん生さんのことを神のように書いているのです。場合によっては息子の志ん朝さんとセットで神扱いしています。
人って好みがあるじゃないですか。例えば談志さんなんて、あのキャラゆえ落語協会脱退事件を犯罪のように書かれたりしています。人間国宝の柳家小さん師匠でさえ、噺家が国からの肩書なんか有難がってどうする・・・みたいな非難めいたことを言われたりしています。そんな中で、私の気のせいかもしれませんが志ん生だけは別格なんですね~。みんなが口を揃えて「息子にまでも才能を受け渡した世紀の大名人」だとか書いてます。
なんとなーくご縁がなくて基本中の基本であるこの親子を押さえていなかった「なんちゃって落語ファン」のワタクシですが・・・
なんか怒られそうなので(誰に?)、
本日借りてきました、古今亭志ん生ベストセレクション たくさん出ていて借り切れないので、とりあえず1~4まで借りてきました。
今後せっせとコレクションさせて頂きたいと思っております(●´ω`●)
お後がよろしいようで。
と言いますのも、夜遊びしてきたんですよ~、ハナキンですから(古ッ)
しかし!! 私の夜遊びは・・・残念ながら・・・落語がらみなんですね・・・・・・(色気なしッ)
今日は仕事帰り、神田神保町の「落語カフェ」に寄り道してきたんです。落語カフェさんについては語りたいこと山ほどありますが、とりあえず下のURLをクリックしてみてください!
http://www.asahi.com/showbiz/stage/rakugo/TKY200902070076.html
さて、本日ワタクシが仕事を定時で放り出し馳せ参じたイベントは、「ゴールド・ラッシュ」という洒落た名前の落語会でした。そう、他ならぬあの三遊亭金馬さん(現在4代目)のお弟子さんである、三遊亭金時さん・金八さん・金也さんが演者として出られたんです。お弟子さんといっても全員真打。師匠と呼ばれるお立場の方々です。そんな方々を3人まとめて拝見できるなんでウーン贅沢だ・・・ということで、駆けつけた次第
本日の演目は金八さん「だくだく」・金也さん「甲府ぃ」・金時さん「宿屋の仇討」でございました。
いやぁ特に金時さんが秀逸でしたね。さすがは4代目金馬師匠の息子さん。ゴッツイ身体の金時師匠が大真面目な顔でボケかましまくる姿は大変かわいらしく(?)大笑いの連続でした(^∀^)
ところで話は変わりますが、三遊亭と言えば円楽師匠・・・師匠が今朝お亡くなりになられましたね。笑点の顔として日曜日のお茶の間に笑顔を与え続けてくれた人でした。私も小さな頃から笑点大好きだったので、あの穏やかな笑顔が忘れられません。一度でいいから師匠の「芝浜」を生で聴きたかった・・・亡くなるの、早すぎです。
謹んでご冥福をお祈り致します。
2009年10月28日
小5の時、三国志にハマりました。戦国武将のキャラ立ちはさることながら、「桃園の誓い」「三顧の礼」「泣いて馬蜀を切る」「水魚の交わり」などの故事成語が子供心に痺れまくりで、宿題の日記にこれらの言葉を応用した自作小説を書いて提出し続けたほどの、嫌なガキでした
幼い頃しみこんだ言葉ほど頭の片隅に残るもので、大人になった今でも事あるごとに浮かんできます。
さて、「死せる孔明、生ける仲達を走らす」・・・・・・映画「レッドクリフ」を観た方なら膝を打つことでしょう(´∀`*)
《諸葛孔明が戦中に死ぬ→孔明の遺言に従い、蜀がわざと撤退する→敵の司馬仲達がここぞとばかりに攻め込む→蜀、伏兵が一気に反撃→司馬仲達、さては孔明が生きていたのか!と思い込み撤退→後で孔明の策と気付くも時すでに遅く、世間から“死人に踊らされた”と揶揄される》
まぁこんな流れですね。意味的には、?優れた人は死してなお影響力を持つ ?死者に踊らされてしまう生者に対する揶揄 という2つの意味が含まれているように思います。
ここで本題ですが、今日何故この話を書いているかと言うと、あったんですよ、この言葉の浮かぶ瞬間が それは、朝のワイドショーでマイケル・ジャクソンのリハーサル映画公開!! とやっていた時でした。
「死せるマイケル、生ける大衆を走らす」ってとこですかね
なんか怖くないですか、みんなでゾンビのカッコして・・・・・・
お後がよろしいようで。
2009年10月27日
テレビを見ていると、よく、みのもんたなんかが「そんなの、茶番に過ぎない!」と怒ってますよね??(笑)
この茶番という言葉、元は歌舞伎用語でして、楽屋で茶の給仕をしていた係りのことを「茶番」と呼んでいたそうです。そしてその茶番をしていた大部屋役者が、茶菓子などを使って余興で寸劇や滑稽芝居をやったことから、底の見え透いた馬鹿馬鹿しい物事を「茶番劇」と呼ぶようになったそうな
な~んて、辞書丸写しみたいな文章を書いてしまいましたが(^∀^)
実はたまに有るんですよ、寄席でもこの茶番とい名の寸劇が。まぁ、あくまで落語のオマケみたいな扱いですけど・・・見事なんです、これがまた!
一昨日拝見した「金原亭馬生落語特選会」でも、実はプログラムの一番最後に「茶番」の文字がありました。お題目は「安珍 清姫」。出演者の噺家さん達が、カツラ被ったり女物の着物きたりして全力で笑いをとってくれるわけです。いやぁ、素晴らしかった素晴らしかった。特に馬治さんの義太夫と舞が見事で、ひとり惚れ惚れしちゃいましたよ(ひいき目??)
「芸人」って、よく言ったもんですよね。皆さん正に芸達者な芸人さんです。テレビに出ている一発屋なんて芸人と呼んでほしくない
・・・そんな訳で今日は、“真の芸人とは何か”を問う深~いブログでした(うそ)
お後がよろしいようで。