2010年05月24日
のび太という生き方
今、ある読書感想文がネット上で話題になっているようです。
開成中学の3年生の少年が、横山 泰行著「のび太という生き方」を読んで書いた感想文(*'-'*)
開成中学校の公式HPに掲載されたことから世間に広まり、とても中3が書いた内容だとは思えない、と話題になっているそうです
全文はこちら→ http://www.zushi-kaisei.ac.jp/activity/study/inconnu2005/nobita.html
私も仕事中に集中して(!)読みましたが、切り口の斬新さといい文章のうまさといい、本当に中学生とは思えないな、と感心してしまいました。のび太=勝ち組・・・という捉え方がいいですね。
最後のまとめの段落『ダメなやつの代名詞であるのび太から人生について学んだことは癪ではあるが・・・』以降が、また巧い(⌒-⌒)
私も昔から作文や感想文が得意な方で、大学時代はバイトで高校生の小論文の添削などもやっておりました。なのでどうしても技巧的な点に重きを置き見てしまうのですが、この読書感想文は、
・自分を例に挙げ、登場人物と比較し同化させる
・登場人物から何を学んだかを主とする
・現代における社会問題的要素も取り交ぜる
・起承転結がシッカリしている
という、読書感想文を書く上での基本的要素を全て踏襲しています。一言で言うならば、お手本的作品です。
子供の読書離れが叫ばれる昨今ですが、今でもこういう文章を書ける生徒がいるんだなぁ・・・と、内容とは別に(もちろん内容も素晴らしいけれど)嬉しくなってしまったのでした
お後がよろしいようで。