2014年10月15日
日本武尊命
平成26年10月12日(日)
今年も『佐倉の秋祭り』に行ってきました。
お目当ては日本武尊命(やまとたけるのみこと)
なんと、78年ぶりに復活したのです!!!
なんでも住民が、江戸時代の人形師、二代目仲秀英の作である「日本武尊命人形」を購入したのは1880年。「人形山車」として最後の引き回しが確認されたのは1936年。しかしその後、人形を載せる「山車(だし)」が長らく行方不明になっており(あんな大きなものがどうして・・・)、引き回すことが出来なかったそう。それが2004年に一部発見! 修繕・修復を行った結果、今年78年ぶりに引き回しが決定されたとのこと。 ・・・これはスゴイ。必見ですね(⌒-⌒)
【写真左・右】
早速ですが、こちらは新町通りに展示されていたレプリカ。実際引き回される「人形」はこちら(流石に本物は貴重すぎてムリ)。ガラケー撮影のためちゃんと写っておらず残念ですが、とても品のあるお顔立ちでした。そしてとにかくデカイ。人形だけで2メートル50センチ。山車を含めると多分9メートルくらいありました。残念ながら引き回しそのものは真ん中の1日だけだったため見ることが出来ませんでしたが、逆にこうして展示してあるのが見れて良かったです。もし引き回されていたら人で揉みくちゃにされ写真どころじゃなかったでしょう・・・
【写真左】
そしてこちらが新町通りの旧家で大切に展示されている、本物!! こんなに間近で見れて感激。やはり本物は一味違いますね。太刀・靴・脛当て・弓などの小道具は白檀塗り、衣装は金糸銀糸を使った手の込んだもの。下世話な話、ものすご~く高額だったと思います。こういう品ひとつ見ても、城下町・佐倉の繁栄をうかがい知ることが出来ますネ。
【写真右】
日本武尊命保存会に募金をすると升酒が戴けました。歴史ある人形の前でクイッと一飲み(笑)
日本武尊命を拝見した後は屋台を冷やかしながら祭り見学。
やはり山車の引き回しはイイですね!!! 各町内、競うように担いでいます。「えっさの こらさの えっさっさ」という佐倉独特の掛け声が今も耳から離れません。
・・・台風前日の一夜でございました(^_^)ニコニコ
お後がよろしいようで。
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コメント一覧
なりました。
時代が落ち着いたのか、古きよき時代のものを
再びするようになれば、その頃に戻らないかなという
願いでしょうか。
日本武尊は、久しぶりに見る世の中をどう見たでしょう。
ちょっと聞いてみたいな…。
そうですね。
ひところの昭和ブームあたりから、古き良き時代への憧れが強まっている気がします。新しいものが出尽くし、前に進みあぐねているこの時代。振り返ることで何か見つかるかも…と思っている人が多いのでしょうね。
しかし今回のように正真正銘の「歴史的文化財」が復活することは、本当に意義あることだと思います。保存会の皆様を始めとする佐倉市民の皆さんの地道な働きかけがあってのことでしょうね
展示された人形はとても160年以上前に作られたと思えないルックスでしたよ。雰囲気があって、今にも槍を振り回しそうな…(^_^;) 江戸時代からずっと佐倉を、日本を、静かに見つ続けていたのかもしれませんね