2015年04月27日

池袋演芸場・下席・昼の部 「金原亭馬治真打昇進披露興行」

【平成27年4月26日 池袋演芸場】

ようやく金原亭馬治師匠の真打昇進披露興行に行けました。
10人同時昇進はおめでたいのだけれど、興行が困りますね。なにせ各寄席で1人一度きりしか回らない。平日はまずムリでしょう。 
・・・という訳で私も馬治師匠、唯一の週末興行である池袋のみ、行くことが出来たのでした(一番キャパの小さい池袋しか行けなくてホント申し訳ない)。ファンとしてお恥ずかしい限りです

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【写真1】「主任」の看板を前に感無量。
【写真2】この入ったらヤバそうな雰囲気がいいですね、池袋演芸場。


三遊亭時松・柳家甚語楼・アサダ二世・五明楼玉の輔・金原亭馬生・昭和こいる&あした順子・鈴々舎馬風・柳亭市馬 ~仲入り~ (口上)・柳家小菊・三遊亭円丈・林家正蔵・柳家さん喬・林家正楽・金原亭馬治


こうして見るとすごい顔付ですね
流石は御披露目(各出演者の演目は割愛します)。
代わりに口上の順番と内容を簡単に・・・

①正蔵:「芸は人なりと言うがその通り。馬治師匠が出る日は楽屋も客席もなんかいい感じ」
②さん喬:「師匠を越すことは出来ないが師匠の名を残すことは出来ると言う。馬治師匠も精進し、あーあの馬生師匠のお弟子さんなのね、なるほどねー、と言ってもらえるようになってください」
③馬風:全く関係ない読売ジャイアンツの話を延々続け笑いを取る。最後に「ついでに口上を」と。
④馬風師匠のムチャブリ(と見せかけ台本通り)で、玉の輔・正蔵・さん喬が小咄披露。
⑤市馬:「芸は坂道。これから長い登り坂、1人では登れません。皆様のお引き立てでスイスイ登ることができますようよろしくお願い致します」。最後に得意の相撲甚句で華を添える。
⑥馬生:「自分は男前でないと弟子を取らない。馬治も20代の頃は年上の女性によくモテた。なんで付き合わないなら自分に回さなかったのか」と師匠らしい女性の話で笑いを取る。しかし当然最後に「馬治は大変な努力家で芸の筋も良い。どうぞ末永くお引き立ての程を・・・」と親心溢れるご挨拶。感動。



馬治師匠の栄えあるトリはまさかの大ネタ「百年目」。
正楽師匠が終わった時点で時計をみたら16:20だったので “馬治さん40分やるの!?” とビックリしていたら、本当にやりました40分 ちなみに予め「百年目をやります」と言ったら、さん喬師匠と正楽師匠が時間を詰めてくださったそうで、有り難い有り難いと仰っていました。しかしあの場で百年目をやるのはすごい度胸。
ある人が『立場が男を大きくする』と仰っていましたが、正にその通りだと思います。真打になり益々貫禄のついた馬治師匠。

堂々と演じきった40分に、その確かさを感じるのでした。




                         お後がよろしいようで。





1←尚、気になる“客の入り”ですがお陰様で大入り満員。早い段階から立ち見が出ていました(最終的には30人くらい立ってたと思う)。こんなに集めた新真打は馬治師匠だけでは? やはり芸の確かさに加え、お人柄なんでしょうね。

しかし満員すぎてすごい空気悪かった池袋演芸場・・・終演後のビールは限りなく旨かったです(例によって大和田の皆さんと打ち上げ)笑
途中で馬治師匠も合流してくださいました。おめでたさ全開です





shizutamarakugo at 19:30コメント(12)トラックバック(0) 

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コメント一覧

1. Posted by ふんわり   2015年04月27日 19:51
素晴らしい大成功の披露興行だったようで、おめでとうございます。

立ち見が30人とは驚くばかり、馬治師匠の実力と人気のたまものですね。!!
そして、40分の「百年目」とは

さらには、師匠を交えての打ち上げ、ファン冥利に尽きる素敵な一日となりましたね。
あぁ・・うらやましい 
2. Posted by オスカー   2015年04月27日 20:48
こんばんは。
昨日の帰り、電車に乗りながら今日は池袋で…くぅ~( ´△`)と思っていました。心の中で胡蝶蘭三本立てを三つ楽屋に届けさせていただきました(* ̄∇ ̄*)
忙しくなって体調を崩されないか心配ではありますが、いつか客席からお姿を拝見できる日を楽しみにしております~その時が今日はから百年目ではありませんように(^。^;)

3. Posted by Pーマン金子   2015年04月27日 22:55
馬治師匠のお披露目、いつ行くのかなぁ?と思っていたら池袋でしたか。平日は厳しいですよね。
そして今回の10人真打ちのお披露目。女性のお客さんの「入れ歯」の落とし物が、すごく多いです。入れ歯使う年じゃないと思うけど、大丈夫ですよね?
4. Posted by HyperChem   2015年04月28日 00:37
いやぁ~それでも行けて良かったと思いますよぉ。
時間を詰めてしまうことができる師匠もすごいですね。
それがアドリブでできてしまう。
大作には、皆で盛り上げようと一丸となれるのも
プロ集団だからこその連携なのかな…と。
5. Posted by 猫ムスメ   2015年04月28日 06:25
ふんわりさん

先日は新聞記事をありがとうございました!
御披露目、もしかしたら30人以上立っていたかもしれません。補助席も出してソレですから、すごいものです。あんなに人が入った池袋演芸場は初めて見ました(笑)

打ち上げも楽しかったし、最高の1日♪ 改めて「落語っていいな」と思いました\(^ー^)/
6. Posted by 猫ムスメ   2015年04月28日 06:35
オスカーさん

披露興行の日程を覚えていてくださったようで、ありがとうございます そのお気持ちだけで嬉しいと思いますよ♪
いつの日かお暇ができ寄席に座る気分になったなら(出来れば一年目くらいでw)、是非、馬治師匠の生高座を見てやってください


そうそう、私も心配してたんですが、馬治師匠、だいぶ痩せられてました 真打昇進が決まる前と比べたら10キロ近く違うんじゃないでしょうか。まぁそのうち落ち着けば戻るかもしれませんが、心配ですね。身体にはホント気をつけて頂きたいものです…


7. Posted by 猫ムスメ   2015年04月28日 06:38
P-マン金子さん

平日はどうしても無理でした。夜の部も会社が終わってからだと口上にすら間に合わないし、現役世代にはツライですね

入れ歯…何かのネタでしょうか。
8. Posted by 猫ムスメ   2015年04月28日 06:48
HyperChemさん

いや~正にそこなんですよ。よく時間、詰められるなと…。一般の落語会でもそうですが、噺家さんは自分の持ち時間に合わせて噺を端折ったり切ったりし、ピッタリ終わらせるんです。最初の頃はびっくりしました。流石はプロ。これも腕なんでしょうネ

馬治さんも「仲間って本当に有り難いな」とおっしゃっていました 
皆が全力で主役を応援する…そんな披露興行の雰囲気が(初めて行きましたが)、私は好きです
9. Posted by まいるど   2015年04月28日 16:17
馬治師匠のお披露目興行は鈴本、末広、浅草、池袋とすべての寄席が超満員だったそうですね。馬治さんのファンを大事にするお人柄にファンの皆様が応えたのでしょう、素晴らしいです。
残る5月12日の国立で披露目の高座は終了。そして6月21日(日)は大和田落語会で馬治・馬玉両師匠の「真打昇進就任披露の会」が開催されます。もちろんお二人の師匠である馬生師匠も特別出演。
大いに盛り上がる会になるでしょうね、楽しみです。
10. Posted by 猫ムスメ   2015年04月28日 21:45
まいるどさん

鈴本演芸場を満席にしたのは10人中・馬治さんを含め3人だけだった…という話を聞き、誇らしく思いました。
平日の昼席という悪条件でしたが、それでも駆け付けるコアな客を掴んでいるということです。
これで早くも他の7人に差を付けましたね(勝ち負けの問題じゃないですが、こと縁起を担ぐ世界では“最初”って大事だと思います)。


ちなみに馬治師匠は御披露目をほぼ終え「普通の37才に戻ります(by馬印の会ブログ)」だそうです(爆笑)
まぁ冗談はさておきだいぶ痩せられたみたいですし、国立が終わったら美味しいものでも食べ、少しゆっくりして欲しいですね
11. Posted by ぱたぱた   2015年04月29日 10:58
こんにちは。真打披露興行、かなり盛り上がったようですね。本当にお疲れ様でした。26日は、前売りで完売していたようで、ブログを検索したら当日券の人は立ち見だったそうです。池袋の立ち見30人、3年前の一之輔師の真打披露興行や8月上席小三治師主任の時みたいだったのだなと想像できました。
因みにコメントに出ていた鈴本を満席にした師匠はあと二人は司師と馬玉師だと憶測してます。
12. Posted by 猫ムスメ   2015年04月29日 19:46
ぱたぱたさん

池袋演芸場、仲入りの時に係の方から「当日券で入られた方は座らないで下さい! 立ち見でお願いしま~す!」と、強めの口調でアナウンスがありました。
きっと“予め前売りを買っていた方が座れないと”いうおかしな事態になり、問題となったのでしょう
芸人さんとしても難しいところでしょうね(T_T)


ちなみに鈴本を満員にした残り2名ですが、(私も詳しくはないのですが)噂によると司師匠・燕弥師匠らしいです
集客力ってわからないものですネ。

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