2015年05月15日

「タンコウってなんですか?」

平成生まれの女子社員に、社会保険の手続きを伝授していたワタクシ。

 

 私:「坑内員ってのはね、炭坑員のことなのよ。昔の名残でね、種別だけ残ってるのよ」

 

女子:「(小首を傾げて)タンコウってなんですか?」

 

私:「炭坑・・・知らない!? ホレあの穴掘って石炭出すやつよ(←狼狽のあまり超ザックリ)」

 

女子:「う~ん・・・」

 

私:「ホレ、三池炭鉱とか聞いたことないかな?」

 

女子:「う~ん・・・(申し訳なさそうに首を傾げる)」

 

 

いやぁ焦った。

 

炭鉱を知らない世代ができたとは。

「戦争を知らない子供たち」ならぬ「炭鉱を知らない子供たち」が脳内リフレインしましたわ~

 

そりゃ私も見たことはないですよ。

でも知識としては知っている。

日本の経済発展は炭鉱なしじゃ語れません。

劣悪な環境で命をかけて働いた炭鉱夫たち。
彼らがいたからこそ今の日本がある。

 

・・・などと言っても若者には「お伽話」の世界なんでしょう

 

 

そんな彼らには、五木寛之著『青春の門』を読めと言いたい。

 






shizutamarakugo at 21:08コメント(10)トラックバック(0) 

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コメント一覧

1. Posted by おっくん   2015年05月15日 21:29
石炭を出す
という言い方いいですね。
軍艦島にエンジンをつけて各地を巡回するのはどうでしょう?
新人研修として炭鉱の町で暮らす。
2. Posted by オスカー   2015年05月15日 21:38
こんばんは。
軍艦島がクローズアップされているので、石炭や炭坑って耳にしていると思っていましたが……社会でも石油の前は石炭とか習ったと思うんですが。夕張炭坑とかもなぁに?なんでしょうね。
私はボタ山で帚木蓬生さんの『三たびの海峡』を思い出します。「一度目」は戦時下の強制連行。朝鮮から九州の炭鉱に送られた私は、口では言えぬ暴力と辱めを受け続ける。「二度目」は愛する日本女性との祖国への旅。地獄を後にした二人はささやかな幸福を噛みしめたのだが……。戦後半世紀を経た今、私は「三度目の海峡」を越える……日韓の歴史も考える作品でしたね。映像化されてDVDになっていると思います。知らないなら調べなさい、学びなさいって感じですね。
3. Posted by HyperChem   2015年05月15日 22:27
まぁ、誰しも必ず訪れますよね。
猫ムスメさんもこっち側の人でホッとしました(笑)。
生まれた時からパソコンがいつも傍にあった世代が
もう大人になってますからねぇ。
汗水流して働く、命がけで働くなんてことは
考えられないかもしれませんね。
きっと、炭坑節も踊れないんだろうな(笑)。
4. Posted by 猫ムスメ   2015年05月16日 07:07
おっくんさん

石炭“出す”って変でしたね(^_^;) いや何と言っていいか…突然のことだったので上手い説明が見つかりませんでした

軍艦島にエンジンがついてブォ~ンと進んでいる姿、想像し、笑ってしまいました(^w^)
しかしマジな話、ああいう先人達の苦労を学ぶのは必要だと思うんですよ。ホント命がけだったわけですからね
「タンコウ? 知らな~い」で終わってしまうのはあまりに寂しいです。
5. Posted by 猫ムスメ   2015年05月16日 07:14
オスカーさん

ハハキギホウセイさん(ガラケーだと漢字変換できない…)、昔「閉鎖病棟」を読み感銘を受けましたが、「三たびの海峡」は読んだことがありませんでした。そんな壮大な話なんですね

それ、ちょうどピンポイントに韓国が横槍を入れてきている案件ではないですか 今の若い人たちがこの本を読んだら(両国とも)どう思うでしょうか??

得られるものが有るか無いかは分かりませんが、少なくとも「知ろうとする気持ち」は持って欲しいです。
6. Posted by 猫ムスメ   2015年05月16日 07:23
HyperChemさん

炭鉱節(笑)
昨日、同じ話をTwitterでつぶやいたら、やはり返ってきた言葉は「炭鉱節」「フラガール」「軍艦島」でした。ついでに「原辰徳の父」もありましたね(^_^;)

しかしどれ1つ平成生まれには分からないでしょう。フラガールも映画は見たことあっても「蒼井優かわいい♪」くらいで炭鉱の部分は抜け落ちてるんでしょうね。人間、想像できないことはインプットされないものです。

まぁ「坑内員」という言葉を種別として用紙に残してしまっている社会保険庁もどうかと思いますが、今後また新しく入る(かもしれない)平成8年やら9年生まれに説明することを考えると……おばさん頭が痛いです(ノ△T)
7. Posted by ぱたぱた   2015年05月16日 21:38
こんばんは。九州最後の池島炭鉱が閉山して10数年経つので、平成生まれには何らピンとこないのでしょうか。日本の近代化に大いに資してきた石炭産業、授業で教えないのかなと思いました。それに総務省で公表している日本標準産業分類や新聞の株式欄、第一次産業の次にきているのは、鉱業になっている意味を考えて欲しいものです。
去年亡くなった高倉健さんのインタビューで子供の頃、ボタ山が近く、しょっちゅう喧嘩が絶えず物騒だったと言っていたのですが、まさに昭和は遠くになりにけりですね。
8. Posted by 猫ムスメ   2015年05月17日 07:42
ぱたぱたさん

おはようございます。そうですか、池島炭鉱が閉鎖されて10数年ですか…ニュースになったはずですが平成生まれはまだ子供で、覚えていないのかもしれませんね 授業でもほんの数行触れるだけなのかもしれません(>_<)

高倉健と言えば何年か前に「幸せの黄色いハンカチ」を見ましたが、確か健様の役どころが“元・炭鉱夫”でしたよね。炭鉱夫同士で喧嘩して相手を傷付け刑務所に入ってたという設定だった気が…
やはり昔はそれだけ炭鉱労働者がいたということなんでしょうね。そして彼らは気の荒い人が多く、傷害事件等がよく起きていたということなんだと思います。
9. Posted by ぺんぎん   2015年05月17日 09:45
おヒサです。
そうですか、ついに炭鉱と云う言葉を知らない世代が出てきましたか。
いずれ石炭と云う言葉すら知らない世代も出てくるまで時間が掛からないような気がしました。

すると昭和生まれの私も。子供の頃に明治生まれのお爺さんお婆さんを見ていたのと同じになるのにも時間が掛からないということに・・・・・
(陛下、大変失礼なことを申し上げました。お詫びします)。

ブラタモリは江戸・東京の人間にとって非常に興味深い番組だと思いますが、最近始まった第4クールの第2回、長崎編後編で長崎の炭鉱を取り上げていましたね。造船所には昔から興味があったのですが、まさかトロッコに乗って炭鉱内を見学できる遺跡(?)があるとは思ってもいませんでした。
未だ長崎県そのものに足を踏み入れたことが無い私ですが、五島列島に行くときには長崎市内観光などふっ飛ばしてでも端島炭鉱を見てこようと思いました。
10. Posted by 猫ムスメ   2015年05月17日 14:01
ぺんぎんさん

お久しぶりです♪ 小三治師匠や甚語楼師匠の時にコメント頂きましたよね あれからもずっとお読み頂いているようで大変嬉しいです(*^o^*)

ブラタモリ、本当にいい番組ですよね  池島炭鉱の回は私も(途中からですが)見て、まだこんな形で残されているのか! と驚きました。あちら方面へ行く際は絶対に立ち寄りたいですよね。と言うかわざわざそれ目的で旅程を組みたいくらいです

本当は平成生まれの若者達にも見学して頂きたいんですがね…

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