なかの小劇場
2013年08月11日
コミケと花火大会が同時開催され台場エリアが興奮の渦に巻き込まれた夜、私は『桂三四郎ひとり会』におりました( ´∀`)つ
場所は中野。これまたサブカルの拠点のような場所ですが、もちろんブロードウェイには目もくれず。商店街を抜け、「なかの小劇場」に向かいます。
会場に着き、整理券をGet。18時到着で14番。
そして一旦外に出て時間を潰し、開場5分ほど前に戻ったら、受付前は人で溢れかえっていました。そのほとんどが女性でビックリ。恐らく9割が女性。しかも若い。平均年齢30といったところか・・・20代後半の若い女性のグループが目立ちます(ちなみに開口一番で前座の明光さんが「今日初めて落語を聴く人~??」と聞いたところ、目算10人くらい手を上げていました)。流石イケメンで知られる三四郎さん。落語会でこういう客層もあるんだなと感心です
平成25年8月10日 桂三四郎ひとり会
19時~21時 なかの小劇場
笑福亭 明光 『子ほめ』
桂 三四郎 『野ざらし』
桂 三四郎 『くしゃみ講釈』
~仲入り~
桂 三四郎 『お菊の皿』
定員110人の会場に、客は95人程か。チラホラ空席が見える程度。上方の若手が1人でこれだけの客を集められるのは大したもの。数年前、東京に来て一番最初に開いた独演会のお客さんは5人だった・・・と、三四郎さんも嬉しそう。今日が東京湾花火大会と同じ日だと気付いた時は本当にゴジラが来て湾岸エリアを破壊してくれないかと思ったが、もしゴジラが現れたら自分もそっちを見に行く・・・と客席を沸かせる。
演目は意外にも古典3席。
力(リキ)入ってるのが分かります
上方落語自体ほとんどご縁が無いので、あちらの古典をキッチリ3席聴くのは初めてかもしれません。なかなか興味深い経験です。
『野ざらし』
釣りに行くのは向島じゃなく淀川。八五郎の1人芝居に重点を置いています。妄想の世界に入り込むあまり川に落ちたり、鼻の穴に針が刺さったり、周囲の人も巻き込んでとにかく大騒ぎ。サゲは長屋に戻ることなく川での「どうりで骨が折れると思った・・・」で終わり。三四郎さんらしい賑やかで楽しい『野ざらし』でした。
『くしゃみ講釈』
胡椒(実際は唐辛子)を買うまでが長いw 何を買いに来たのか思い出せず、八百屋の店先でこれでもかと八百屋お七の芝居を繰り広げます。ちょっと重ねすぎか?? 後で三四郎さん「ノドが辛い」と仰ってました。そりゃそうだ。2席目でちょっと頑張りすぎたかもしれません。
・・・サゲは「何ぞ私にコショウ(故障)でも??」「胡椒が無いから唐辛子をくべたんや」。
『お菊の皿』
夏らしく怪談を・・・と、照明が落ちる。前に座っていたビギナーっぽい女子達は何が始るのかしらと顔を見合わせザワザワしていたけど、私なんぞは“これって怪談なのだろか。照明を落とすことなのだろうか” と思う。嫌な客ですね。何も知らなかったあの頃に戻りたい(遠い目)。
内容はトリネタの割にサラリ。仲入り前の『くしゃみ講釈』で時間を取り過ぎたのが原因か。始めた時点で終演時間の21時を回ろうとしていたのでけっこう急ぎ足。あまりお菊をイジることなく皿を18枚数えさせ、「風邪を引いたから明日はお休み」で終わり。ちなみに場所の設定は番町じゃなく姫路 主の名前はそのままフツーに青山鉄山。案外設定や背景なんてそんなモノなのかしらね~と勉強になりました。
・・・全体的にとても賑やかで明るくテンポの良い落語。
これが “三四郎さんらしい” のか “関西らしい” のか分からないけど、嫌いじゃありません。若い女性の笑い声がこだまする、いい雰囲気の会でした。帰りは近くの「珉珉」で餃子を食べ、東西線一本で帰宅。
久しぶりの落語→ビールというゴールデン・コースにニッコニコです
楽しい時間を有難うございました(^_^)ニコニコ
お後がよろしいようで。