宗論

2009年11月21日

誰にでも“青春の地”って、有るのではないでしょうか。若かりし日の思い出は輝いていますから・・・。私にもいくつか有ります。今日訪れた西早稲田はその1つでした
思えば12年前、大学入学のため上京し、初めて住んだ土地がココでした。大学から徒歩15分、築25年ほどの木造アパート(風呂・トイレ付き)で家賃6万8千円! 東京の家賃の高さにおののいたものです。

ところですっかりオバサン化した私には用の無いこの学生街、なにゆえ久方ぶりに訪れたかと申しますと・・・ハイ、落語です
東京かわら版を眺めていたら、ふと『たかだの馬場寄席』という言葉が目に留まりました。演者は三遊亭金兵衛さん。普段、馬場なんて落語とは無縁の地です。珍しく思いネットで調べてみたら、「八幡鮨」という西早稲田にある老舗お寿司屋さんの2階を開放し、年数回やっている落語会とのこと・・・面白い! しかも昔住んでいたボロアパートのすぐ近くです。行くしかありません

さて、寿司屋の2階で落語を聴くというのは特異な体験(笑)。さすがの私も少々ヒキ気味でしたが、お客はほとんどが常連の模様。金兵衛さんもリラックスして演じていらっしゃるようでした。今日の演目は「狸札」・「宗論・「鼠穴」。特に宗論は変わったネタです。なんせキリスト教が出てきますから! でも旦那と若旦那の丁々発止(ちょうちょうはっし)が絶妙で、初めて聴く私も充分楽しめました。

それにしても、ほのかに香る酢飯のにおいを嗅ぎながら落語を聴くのは思った以上にオツですヨ。
本来は庶民の娯楽であった落語。町内に1つは寄席があった時代もあるようですから、元々はこんな感じだったのかな? なんて、勝手に思いを馳せちゃいました(* ̄∇ ̄*)エヘヘ              

091121_1440~0001091121_1652~0001←わざわざ会の後、私なんぞの写真撮影に協力し、高座に座り直してくださった優しい金兵衛さん。
                          



shizutamarakugo at 19:20コメント(0) 
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