山吹伝説

2013年02月07日

今回泊まったのは鬼怒川温泉駅から徒歩5分、『静寂とまごころの宿 七重八重』さんでした。ちょっとした偶然から奇跡的に取れた宿なので私はあまりタッチしていなかったのですが、施設名を聞いた瞬間思いました・・・・・・落語!?!?(((( ;゚д゚)))

そう、「七重八重・・・」と聞いて落語ファンが真っ先に思い浮かべるのは古典落語の「道灌」でしょう

【太田道潅が、父の道真を尋ねてこの地に来た。その時、突然のにわか雨にあい蓑を借りようと農家に立ち寄った。
蓑を借りようとしたのにその時、乙女が出てきて一輪の山吹の花を差し出し内心腹立たし、道潅は、何の意味かわからなかった。
後でこの話を他人にしたこところ、それは後拾遺和歌集の古歌、
「七重八重 花は咲けども 山吹の実の(蓑)一つだに なきぞ悲しき」
を踏まえた断りだった。(山吹は、花は咲くが実はならない。)
古歌を知らなかった事を恥じて歌道に励んだという。】 

・・・という、いわゆる山吹伝説をネタにした滑稽噺です。落語ファンなら本来の伝説はさておき、まず5代目小さんあたりの声で八つぁんの「七重八重~ッ」が脳内リフレインされるのではないでしょうか(笑)

この『静寂とまごころの宿 七重八重』さん、もちろん落語・・・じゃなく山吹伝説から名前を取った素晴らしい宿でございました(゚∀゚)アヒャヒャ


鬼怒川5鬼怒川16鬼怒川18











【左】部屋数41という小ぢんまりした和風旅館。やはりこれぐらいの宿が一番落ち着きます。
【中央】本当に鬼怒川が真ん前というすごい立地。
【左】温泉も露天風呂から鬼怒川が一望できる絶景の湯。流石の私も風呂の中までは撮影できないのが残念(笑)

鬼怒川20鬼怒川19鬼怒川21











【左】宿のお夕飯 これが楽しみで来てるんだよな~(^∀^)
【中央】追加料金を払って頼んだ鹿刺し。こんなに新鮮な鹿刺しは初めて食べました(泣) ニンニク醤油が合いすぎる・・・
【右】山のお宿の定番、猪鍋。後から年越し蕎麦も入れて食べました。


鬼怒川25鬼怒川23鬼怒川26











【左】一夜明けて、平成25年元日。朝ご飯は見るも美しいおせち料理を出してくださいました 
【中央】そして朝ご飯を食べる目の前でお餅搗き!! いいなぁ、ペッタンペッタンの音・・・。幼き頃を思い出します。
【右】搗いたお餅はその場で振舞われました。おせちをたらふく食べた後なのに、全種類制覇


料理や温泉だけでなく接客も5つ星な温泉旅館。何ひとつ嫌な思いをすることなく癒されまくってチェックアウトしました。これぞジャパニーズ“おもてなし”( ̄∠  ̄ )ノ  流石は山吹伝説から名前を取るだけのことはある。ちょっと落語っぽい(?)名前の旅館に泊まれたのも、何かの縁かもしれませんネ。

お次はいよいよ最終回、「鬼怒川温泉旅日記⑤ ミニチュア世界」に続きます!!!


                        お後がよろしいようで。



shizutamarakugo at 20:31コメント(4)トラックバック(0) 
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