柳亭燕路

2015年03月01日

早いもので、3月ですね。
日曜スタートですから当然本日も出勤しております(笑)
公私共に“激動”となりそうな3月・・・気を引き締め臨みます。
では早速2月に読んだ本を(*゚▽゚*)


【星5つ☆☆☆☆☆】
●「ゴースト・スナイパー」ジェフリー・ディーヴァー ●「隠れ蓑」野口卓 ●「アンソロジー そば」池波正太郎他

【星4つ☆☆☆☆】
●「アイネクライネマハトムジーク」伊坂幸太郎 ●「買い物かご」キンキントゥー

【星3つ☆☆☆】
●「何が困るかって」坂木司 ●「四色の藍」西條奈加 ●「探偵少女アリサの事件簿」東川篤哉 ●「紳士の言い逃れ」土屋賢二

【星2つ☆☆】
●「下戸は勘定に入れません」西澤保彦 ●「えどさがし」畠中恵


・・・以上、計11冊。
今月もチト少ないですな
冬のリゾートシーズンで残業が多く、なかなか風呂読も出来ません。
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そんな中、今月のお気に入りはPARCO出版「アンソロジー そば」。
各界の蕎麦好き著名人によるエッセイを集めた名アンソロジー。池波正太郎はじめ、山口瞳、福原義春(資生堂名誉会長)、五代目・柳亭燕路・・・等、なんとタモリまで書いている。

燕路師匠は
【寄席の符牒で「食べる」は「のせる」というが、蕎麦に限って「のせる」とはいわずに「たぐる」という。】
で始まる噺家らしい素朴な文章。師匠・小さんと初めて蕎麦屋に行った時、せいろに残った短い蕎麦数本を指差し「勿体無いことをするな」と叱られた話も・・・(勿体ないだけでなく、蕎麦は食べ残すとせいろを洗う時に固まってとても洗いにくくなり店の人が大変だから、という理由らしい。なるほど)

山口瞳さんは『並木 藪』で先代・馬生と相席になったエピソード。交わされた会話が書かれているけれど、それは全て “目と目で交わした” もので、実際は2人とも終始無言だったと・・・いうのが面白い。



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流石の「蕎麦よりうどん派」を自認する私も蕎麦が食べたくなり、珍しくランチに『神田まつや』へ行ってみたり・・・(近すぎて案外行かない)笑

では最後にお腹がぐぅとなる池波氏の一文をご紹介。
【おなぐさみに、私が信州の知人から教えられた蕎麦の「うす焼」というのを紹介しよう。蕎麦粉をとろりと溶いてフライパンへながしこむ。大きさは好みにしてうす焼きにし、これを引きあげ、その上へ、ショウガとニンニクをおろしたものと味噌をねり合わせたものを塗るようにして置き、きざみネギを入れ、二つに折って熱いうちに食べる。ちょいと、うまい。】





                          お後がよろしいようで。

shizutamarakugo at 20:00コメント(4)トラックバック(0) 
猫ムスメ

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