腕貫探偵

2013年03月02日

121121_0825~0001西澤保彦氏の小説に『腕貫探偵』というシリーズがあります。
≪ひょろりと鉛筆みたいに細身の男が、折り畳み式らしい簡易机の前に座っている。(中略)笑うと相手に付け込まれると用心でもしているみたいにむっつりとした表情や黒っぽいネクタイが如何にもお役所的に堅い感じだが、机の上に置かれた両腕の肘まで黒い腕貫を嵌めているところなど、いささかそのまんま過ぎというか、戯画的なイメージすらある≫

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腕貫嵌めた謎の公務員が「市民相談窓口」に来る人々の謎を解くいわゆるアームチェアディテクティブもの  
これ相当面白く、続編を楽しみにしているシリーズの1つです。

まぁそれはさておき、私、タイトルを見て【腕貫】ってなんのことか分かりませんでした(爆) てっきり人の名前かと・・・
腕貫さんが探偵する小説かと思ったんですが違うんですね~。そうか~アレ、【腕貫(うでぬき)】って言うのかぁ(´∀`*)  
    
ってか、アームカバーのことじゃん!!! 

袖口を汚したくないお洒落なOLさんの必需アイテム(笑)
デパートへ行くとカラフルなのが沢山売ってますよ


・・・今「うでぬき」と聞いて分かる人少ないでしょうねぇ。名前って変わります。「甘い物」が「スイーツ」となったように、名前のイメージで全然違いますからね。とりあえず片仮名にすればお洒落な感じで売れるわ~って感ですかね(実際それでブームが起きたりしますし) 
以前、中年女性がかけている眼鏡をウッカリ「老眼鏡」と言ったら、「ノーノー今はリーディンググラスよ(どや)と怒られたことがあります(笑)

名前が変わるだけでなく、言葉そのもの、モノそのものが無くなってしまう場合もありますね。最近そう思わされることが多いです。
この時季恋しい【行火(あんか)】なんてその典型的な例でしょう。今の若い人で「行火」を読める人や知っている人は少ないと思います。それと先日「肩あて」について記事を書いた際コメントを頂いた【かいまき】もそうかな? 寒い地方の子供は知っているかな?? これはモノ自体が消えゆく例なのかもしれません。
そして極めつけは【公衆電話】・・・フォロワーさんが小学生の甥っ子に「コウシュウデンワって何??」と真顔で聞かれて戦慄が走ったという話を読みました


猿股がスパッツになりレギンスとなる時代( -д-)ノ
そのうち「パソコンって何???」とか言われそうでコワイです


                   お後がよろしいようで。




【あと10年のうちに消えそうな家電・電子機器は?】http://news.nicovideo.jp/watch/nw440347













shizutamarakugo at 22:10コメント(4)トラックバック(0) 
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