芋たこなんきん

2013年09月22日

通りかかったガストで、『秋の食いしん坊フェア』なるポスターを発見。
見ると美味しそうなハンバーグやらスパゲティやらの写真が・・・。しかし何より私の目を惹いたのは、スイーツでした( ̄▽ ̄;)!!ガーン
「紫芋とおさつのパンケーキ」・「紫芋のモンブランサンデー」・・・た、たまらん
ちょうど甘い物が食べたかった私。抗いようのない“甘味欲”に負け、ついフラリと入ってしまいました。一ヶ月後の健康診断に向け甘い物絶ちしようかしら~んと思っていたユル~イ決意はいずこに!?(爆)

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禁断の味、「紫芋のモンブランサンデー」
やはりモンブランは美味しい。モンブランと言えば栗ですが、最近では芋(特に紫芋)も多く使いますね。もちろん日本ならではだと思いますが、和菓子と洋菓子のMixというか、なんとも日本人らしくていいなぁと嬉しくなってしまいます(*´∇`*)

そんなことを考えながらパクパク食べていたら、ふと【芋たこなんきん】という言葉を思い出しました。これは以前、京都のフォロワーさん(男性)が教えてくださった言葉です。女性の好きなものの代表を表す言葉として関西ではよく使われるそう。その方は私が知らないことに少し驚いたようでしたが、本当に知らなかった 東京だとあまり使いませんよね?? その時は “そう言えば昔そんなタイトルのドラマがあったなぁ” 程度に捉え、聞き流してしまいましたが、モンブランサンデーを食べながら急に「これが芋たこなんきんというヤツか」と可笑しくなりました。確かに芋系・カボチャ系の食べ物を見ると女子はテンション上がります。太るぅ! とか言いながら結局、食べます(笑)

しかし、誰が考えたんでしょう。いつから、どこで広まった言葉なんでしょう。急に気になり、家に帰って調べてみました。すると、起源はなんと江戸時代の浮世絵師・井原西鶴であることが判明(; ̄Д ̄)
西鶴の残した一説に【とかく女の好むもの 芝居 浄瑠璃 芋蛸南瓜】とあるのだそうです。すごいなぁ。やっぱ偉い人って違うもんですね。見事に女子の特性を言い表している。と言うか何百年も昔から女の好む物って変わらないんだなぁと、これまた可笑しくなってしまいます。ちなみに西鶴は大阪・難波の生まれですから、それで関西圏にこの言葉が残ったのでしょうネ

それにしても引っかかるのは、“タコってなんじゃ!?” です。
もちろんタコは蛸。あの足が8本ある軟体生物です。
そりゃ私も好きですよ、人並みに。煮て食べても焼いて食べても美味しい。酢の物にもピッタリな、万能食材です。
でも、女が好むか!? どうも解せません。芝居・浄瑠璃・芋・南京までは “なるほど” ですが、タコだけは “ナゼ入る?” です。

でもよーく考えると、大阪と言えばタコ焼き。そして、タコと言えば明石です。昔から関西圏では関東に比べ、タコが一般的な食材として親しまれていたんでしょうね(水揚げ量が多かったのかな??)  
そして、タコと言えば女性の食べ物だったのでしょう。よく時代小説を読んでいると「鰻は昔、下級食材だった」とか「鮪のトロは捨てられていた」という話が出てきますが、食の位置付けといのは時代と共に変わるものです


・・・なんだか「紫芋のモンブランサンデー」からスゴイ話になってしまいましたが(笑)、勉強になりました。言葉って面白いですね!!!
紫芋で甘味欲が満たされ大満足な私。さぁ明日から甘い物絶ちするぞ♪ と誓いたいところですが・・・
街は今、正にハロウィン一色。そこかしこに並ぶジャックランタンのイラストを見ながら “あぁパンプキンパイが食べたい” と思うワタクシなのでした(爆)

shizutamarakugo at 14:00コメント(4)トラックバック(0) 
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