高田郁

2011年08月10日

【1位】 「みをつくし料理帖シリーズ」 高田郁 著

天性の料理の才能を持った少女・澪が、ある事情で上方から江戸へ渡り、腕一本で生きてゆく物語。幼馴染である花魁との再会や、憧れの侍との恋模様など、今一番新作の発表が待ち遠しいシリーズ。上方と江戸の食文化の違いなど、勉強にもなる。読んでいてお腹が空くこと必至。

【2位】 「笑酔亭梅寿謎解噺シリーズ」 田中啓文 著

上方落語界が舞台の謎解き物。力づくで名人・笑酔亭梅寿師匠に弟子入りさせられた金髪トサカ頭の不良・竜二が、様々な事件を解決しつつ噺家として成長してゆく短編シリーズ。梅寿師匠の強烈なキャラもさるものながら、竜二がどんどん落語の魅力にハマる様が楽しい。江戸落語にはない演目も多く、たまには上方落語も聴いてみるか~と思わされる。

【3位】 「神田紅梅亭寄席物帳シリーズ」 愛川晶 著

こちらは江戸落語界が舞台の謎解き物。人気若手二つ目・福の助とその妻亮子が、落語にまつわる様々な事件を解決してゆく短編シリーズ。病気療養中の師匠・馬春が「アームチェア・ディテクティブ」として啓示的な一言を与える。落語とミステリを見事に融合された秀逸作品。小説の中で登場する改作落語を、小せん師匠がそのまま演じる落語会を開いていることでも有名。

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以上、私が31歳の1年間で読んだ126冊の本の中で、良いと思った作品ベスト3です 
あくまで私が読んだ中ということで、新作という訳ではありません
発売年数もバラバラだし、ジャンルもバラバラなので、何の参考にもならないと思いますが悪しからず( -д-)ノ

・・・昨年度は、奇しくもシリーズ物に恵まれた1年でした。
特に1位の「みをつくしシリーズ」と2位の「笑酔亭シリーズ」は、ツイッターを通じ読書仲間から薦めて頂いた作品(*'-'*)
普段、自分では手にしない作家さんの作品にも出会うことが出来、こんな所でもソーシャルネットワークの偉大さを実感しています。

本は私の生きる糧であり、読んだ活字は全て私の血となり肉となっています。「本読み人」であることに、どれだけ救われてきたことか分かりません。一冊の本が人生を変えることもあります。
若者の活字離れが叫ばれている昨今ですが、どうかお子さんを持つ皆さんには小さな頃から良書を与えて頂きたいと思っています





shizutamarakugo at 20:17コメント(10)トラックバック(0) 
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