MISIA

2009年12月23日

意味ありげなタイトルですいません
毎年この時期になると聴こえてきますね、MISIAの「Everything」
♪優しい嘘ならいらーないー欲しいのはあーなた♪  
女心、言い当てすぎ(笑) 冬の名曲ですな

落語にも、様々な“優しい嘘”が出てきます。その代表は「芝浜」。亡くなった円楽師匠がオハコにしていたことでも有名ですが、冬の人情噺の名作です。
・・・怠け癖のついていた魚屋が、芝の浜で財布を拾う。中には42両という大金。大喜びした魚屋はすぐ家に帰り、近所の人間を集めて大酒盛りを始める。酔いつぶれて目を覚ますと、おかみさんは財布のことなど知らないと言う。財布を拾ったのは夢だったのだ。自分は楽して暮らすことばかり考えているからこんな浅ましい夢を見たんだ、と情けなくなった魚屋、心を入れ替え懸命に働き始める。そして3年目の大晦日。小さいながらも店を構えるようになった魚屋に、おかみさんが財布を見せる。拾った財布は夢ではなかったのだ。10両盗めば首が飛ぶ時代、おかみさんは財布をお上(警察)に届け、亭主には夢を見たんだと嘘をついていたのだ。手をついて謝るおかみさんに、亭主は逆に礼を言う。晴れて迎える新年。亭主のために、おかみさんは酒を用意する。3年間、亭主は酒を絶っていたのだ。お猪口に口をつけようとする亭主だが、寸前でやめてしまう。「よそう、また夢になるといけない」 

・・・どうです、良い噺でしょう? この「よそう、また夢になるといけない」という見事なサゲも含め、芝浜は今でも多くの噺家に愛されています。私もこの冬、数多くの芝浜を聴きましたが、何度聴いてもジンワリきます。これは女性がつく嘘の話ですが、優しい嘘とはこういうことを言うんですよ、男性諸君( ´∀`)つ
091214_1816~0002
明日はクリスマスイブ。世界中の皆様が嘘いつわりのない気持ちでハッピーな夜を過ごせますように・・・

         お後がよろしいようで。




大手町・産経新聞社前

    
                                           



shizutamarakugo at 19:38コメント(4)トラックバック(0) 
猫ムスメ

猫ムスメ