NHKスペシャル

2010年02月01日

昨日のNNKスペシャルはヘビーでした。その名も「無縁社会~“無縁死”3万2千人の衝撃」

無縁死・・・誰にも知られず、引き取り手もないまま亡くなってゆく人が激増しているそうです。自殺とも行き倒れとも違う、この「新たな死」の軌跡を辿ると、日本が急速に「無縁社会」ともいえるを失ってしまった社会に変化している実態が浮き彫りになるようです。かつての日本を紡いできた「地縁」や「血縁」が薄れたことに加え、終身雇用の崩壊により会社との「社縁」までが失くなってしまったことによって生み出された、新たな死の形。
更に衝撃的だったのは「行倒死亡人(こうりょしぼうにんという言葉。
文字から察するといわゆる「行き倒れ」した人に思えますが、その他、住居にて遺体が発見された場合においても身元不明の場合はこれに該当し、身元がはっきりわかるものを所持していても、引き取り手がない場合は親族がいないと判断され、無縁墓地に埋葬されるそうです。
そして近年、他者や家族とのつながりが希薄になり、親族であっても連絡を取らないケースが多いため、住居において死亡し長い期間、遺体が発見されないケースが増えているという話でした・・・。
そしてそこで登場するのが「特殊清掃業」。社会の接点をなくした人々向けに、死後の身辺整理や埋葬などを請け負うこの業者が、ここ2~3年で急増していると、すさまじい統計が出ていました。

・・・どうなんでしょう?? そんな商売が流行る日本という国。もはや社会そのものが崩壊しているのではないでしょうか。先進国の中で自殺率ワースト2の日本ですが、“自分さえ良ければ”“何があっても自己責任”“他人なんて関係ない”という風潮が、この国を根底から蝕んでいると、日々感じます。

「行旅死亡人」としてたった6行で官報に載せられてしまう死が、そこにはあります。国全体が社会のあり方について問いただす時が、来ているのではないでしょうか。

shizutamarakugo at 21:04コメント(0)トラックバック(0) 
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